ヒストグラムから分析する!基本の見方と写真の特徴
動画での解説
下記動画は、この記事の動画での解説です。
以下で、テキストと画像での解説をしています。
画像のヒストグラムとは?
画像のヒストグラム(以下、ヒストグラム)とは下図のようなもので、簡単に言うと、画像に「どんな色情報のピクセルが」「どれだけあるのか」を表したものです。
![ヒストグラムの例](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram01-400x357.jpg)
まずは下の写真とヒストグラムをご覧ください。ヒストグラムはこの写真のものです。
![風景写真](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram02.jpg)
![風景写真のヒストグラム](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram03.jpg)
ヒストグラムの見方は後述しますが、この写真では、
- 明るい色のピクセルが
- たくさんある
つまり明るい画像だということ表しています。
明るいか、暗いかであれば、見た目の印象で分かりますが、ヒストグラムの見方を知り、データ的側面から分かるようにしておくと、明るさの調整でレベル補正をしたり、高度なレイヤーマスクを作成するときの調整など、レタッチするときに役に立ちます。
ヒストグラムの見方
ヒストグラムの見方ですが、これは下図のように、縦軸がピクセル数、横軸がピクセルの明るさを表すグラフです。
![ヒストグラムの見方の説明](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram04-1024x555.jpg)
そのため、ヒストグラムの
- 右側に山がある=明るいピクセルが多いという意味なので明るい画像
- 左側に山がある=暗いピクセルが多いという意味なので暗い画像
- 真ん中に山がある=明るくも暗くもない画像
となります。
上の例の場合、ヒストグラムの右側に山があるので明るい画像ということが分かります。
以下で具体的に見てみましょう。
ヒストグラムの具体例
明るい画像
![明るい写真](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram05.jpg)
![明るい写真のヒストグラム](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram06.jpg)
上記のように、ヒストグラムの右側に山があるので明るいです。
暗い画像
![暗い写真](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram07.jpg)
![暗い写真のヒストグラム](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram08.jpg)
上記のように、ヒストグラムの左側に山があるので暗いです。
中間の画像
![コントラストの低い写真](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram09.jpg)
![コントラストの低い写真のヒストグラム](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram10.jpg)
上記のように、ヒストグラムの真ん中に山があるので、明るくも暗くもありません。このような、明度差が小さいことをコントラストが低いと言います。
明るくかつ暗い画像
![コントラストの高い写真](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram11.jpg)
![コントラストの高い写真のヒストグラム](https://d-fount.com/wp-content/uploads/2019/03/histogram12.jpg)
上記のように、ヒストグラムの左右両方に山があるので、明るい部分も暗い部分もあります。このような、明度差の大きいことをコントラストが高いと言います。
まとめ
以上がヒストグラムについての説明でした。
もう一度まとめておくと、
- ヒストグラムとは、どんな色情報のピクセルがどれだけあるのかを表したグラフである
- ヒストグラムのどこに山があるのかを見ることで、その画像の特徴がわかる
ということです。
また、ヒストグラムが分かると、レタッチのときに適正な目安を知ることができます。
その簡単な例として、実際にヒストグラムを活用して画像の明るさを調整する「レベル補正」の方法を説明している記事(レベル補正をしてみよう!)もありますので、あわせてそちらもご覧ください。